ビジネスを成功させるためには、どのような要素が重要なのか。その答えのひとつとして、HARMの法則が挙げられます。HARMとは、Health（健康や美容）、Ambition（野心や夢）、Relation（人間関係や恋愛）、Money（お金）の頭文字をとったものです。人の悩みは結局この4つに分けられる、ということからきています。これらの4つの要素をビジネスに取り入れることで、より多くの顧客を引き付け、売上を伸ばすことができるとされています。
ライター：タイスケ｜Taisuke
事業会社(日系および外資)でマーケティング歴10年以上。戦略立案など上流から広告やセールスライティングなどの下流までをワンストップで推進できることが強みです。豪州Bond大学でMBAを取得しており経営学にも精通しています。著者「マーケティング思考のセールスライティング基礎と定石」★Follow me →X(Twitter)
目次
HARMの法則とは？
HARMの法則は、人間の根本的な欲求を捉えたものです。人は誰でも、健康で美しくありたい、自分の夢を叶えたい、充実した人間関係を築きたい、そしてお金に困らずに暮らしたいと思っています。これらの欲求を満たすことができるビジネスは、多くの顧客から支持され、成功する可能性が高くなります。
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Health：健康や美容
健康や美容は、人間の基本的な欲求です。人は誰でも、健康で美しくありたいと思っています。健康や美容に関するビジネスは、常に高い需要があります。例えば、ジムやエステサロン、美容室、健康食品の販売などが挙げられます。
Ambition：野心や夢
野心や夢は、人間の生きる原動力です。人は誰でも、自分の夢を叶えたいと思っています。野心や夢を叶えるためのサポートを行うビジネスは、顧客の憧れや共感を集め、成功する可能性があります。例えば、就職・転職支援サービス、起業支援サービス、キャリアアップ研修などが挙げられます。
Relation：人間関係や恋愛
人間関係や恋愛は、人間の幸せに欠かせません。人は誰でも、充実した人間関係を築きたいと思っています。人間関係や恋愛に関するビジネスは、顧客の悩みや不安を解決し、幸せをサポートすることができます。例えば、結婚相談所、婚活パーティー、恋愛相談サービスなどが挙げられます。
Money：お金
お金は、人間の生活に欠かせないものです。人は誰でも、お金に困らずに暮らしたいと思っています。お金に関するビジネスは、顧客のニーズに応えることで、安定した収益を上げることができます。例えば、保険、投資、金融サービスなどが挙げられます。
SNSでは「お金の稼ぎ方」「投資ビジネス」などの情報が非常に注目されます。「お金儲けの方法を教えることが一番儲かる」という皮肉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
事例：HARMで成功しているビジネス例
HARMの法則を成功に活かしているビジネスは、数多くあります。その代表例として、以下のようなものが挙げられます。
ライザップ（Health）
ライザップは、短期間でのダイエットやボディメイクを実現するパーソナルトレーニングジムです。健康的な体づくりを望む多くの顧客から支持され、急成長を遂げています。
リクルート：リクナビ（Ambition）
リクナビは、日本最大級の就職・転職支援サービスです。就職や転職を希望する若者や社会人の夢や目標を叶えるためのサポートを行っています。
このサービスに限らず、リクルートが行なっている事業の多くはHARMの法則に当てはまるといえます。リクルートがいかに商売上手かということがわかりますね。
リクルート：ゼクシイ（Relation）
ゼクシイは、日本最大級の結婚情報サービスで、これもリクルートが提供しています。結婚を希望する男女を結びつけ、幸せな家庭を築くためのサポートを行っています。恋愛の分野は本来マネタイズが難しいものですが、近年ではマッチングアプリなどもかなり普及しており、その市場が拡大していっていると言えるでしょう。
楽天（Money）
楽天は、日本最大級のインターネット総合サービス企業です。ショッピング、旅行、金融、証券など、さまざまな分野でサービスを提供しており、多くの顧客から支持されています。
まとめ
HARMの法則は、ビジネスを成功させるための重要な要素をまとめたものです。この法則を理解し、自社のビジネスに取り入れることで、より多くの顧客を引き付け、売上を伸ばすことができるでしょう。ただし、HARMの法則はあくまでもひとつの考え方です。自社のビジネスに合った方法で、この法則を活用することが大切ですね。
