リーダーシップとマネジメントは、組織の成果を上げるために欠かせないスキルです。特に多くの人と関わりプロジェクトを推進していくマーケティング担当者にとっても重要なものです。しかし、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、リーダーシップとマネジメントの違いをわかりやすく解説します。また、リーダーシップの種類と理論についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ライター:タイスケ|Taisuke
事業会社(日系および外資)でマーケティング歴10年以上。戦略立案など上流から広告やセールスライティングなどの下流までをワンストップで推進できることが強みです。豪州Bond大学でMBAを取得しており経営学にも精通しています。著者「マーケティング思考のセールスライティング基礎と定石」
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参考書籍
前田 和哉『プロジェクトマネジメントの基本がこれ1冊でしっかり身につく本』
目次
リーダーシップとは
リーダーシップとは、組織の目標達成のために、メンバーを導き、組織を動かす力です。リーダーは、メンバーのモチベーションを高め、チームワークを促進することで、組織の成果を上げることに貢献します。リーダーシップには、主に以下の3つの要素があります。
- ビジョン:組織の目的や方向性を示す力
- 影響力:メンバーの行動を促す力
- 統率力:組織をまとめる力
マーケターにリーダーシップは必要か
マーケティングにおいても、リーダーシップは重要なスキルです。マーケターは、顧客のニーズを理解し、効果的なマーケティング戦略を立案し、実行する必要があります。そのためには、メンバーを巻き込み、目標に向かってチームで取り組む力が必要です。
リーダーシップを発揮することで、マーケターは以下のメリットを得ることができます。
- メンバーのモチベーションを高め、成果を上げることができる
- 組織の目標を達成しやすくなる
- キャリアアップの可能性が高まる
リーダーシップとマネジメントの違い
リーダーシップとマネジメントは、どちらも組織の成果を上げるためのスキルですが、その目的や役割は異なります。
リーダーシップ
- ビジョンを示す
- 未来を創造する
- メンバーを鼓舞する
- 革新する
- 現状維持を疑問視する
マネジメント
- 計画を立案し実行する
- 現状を改善する
- メンバーを統制する
- 管理する
- 現状維持を承認する
リーダーシップは、組織の方向性を示す役割を担うのに対し、マネジメントは、その方向性を実現するための役割を担います。
リーダーシップの種類と理論
リーダーシップには、さまざまな種類や理論があります。ここでは、代表的な3つの種類と理論を紹介します。
管理型リーダーシップ
管理型リーダーシップは、組織の目標を達成するために、メンバーの行動をコントロールするリーダーシップのスタイルです。管理型リーダーは、明確なルールや指示を示すことで、メンバーの行動を統制します。そのため、組織の目標を効率的に達成することに長けています。
変革型リーダーシップ
変革型リーダーシップは、組織の状況を変化させ、新たな価値を生み出すリーダーシップのスタイルです。変革型リーダーは、メンバーの潜在能力を引き出し、組織を変革するリーダーシップを発揮します。そのため、組織の成長やイノベーションに貢献することに長けています。
サーバントリーダーシップ
サーバントリーダーシップは、メンバーの成長や成功を支援するリーダーシップのスタイルです。サーバントリーダーは、メンバーの意見やニーズを尊重し、メンバーが自立して活躍できるようにサポートします。そのため、メンバーのモチベーションを高め、組織の活性化に貢献することに長けています。
どのリーダーシップスタイルがベストか
上記の3種類のリーダーシップスタイルは、どれがベストというものはなく、状況やそのリーダー本人の特性によって異なるので、柔軟にスタイルを適応させていくことが重要です。
例えば、経験が浅い若手のメンバーが多いチームをベテランのリーダーが管理する場合は、少し細かくコントロールする管理型リーダーシップが機能する場合が多いです。一方で、ベテランのメンバーが多い場合は、そのメンバーの力を最大限に引き出せるように、サーバントリーダーシップをとる方が良い場合が多いでしょう。
まとめ
リーダーシップとマネジメントは、どちらも組織の成果を上げるために欠かせないスキルです。リーダーシップは、組織の方向性を示す役割を担うのに対し、マネジメントは、その方向性を実現するための役割を担います。マーケターは、リーダーシップを発揮することで、メンバーのモチベーションを高め、成果を上げることができます。また、キャリアアップの可能性も高まります。