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最初と最後どちらが大切?初頭効果と新近効果の意味とマーケティング活用のポイント

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私たちは、何かを見た、聞いた、体験したときに、最初と最後に与えられる情報に強く影響を受けることが分かっています。この現象は、心理学では「初頭効果」と「新近効果(終末効果とも)」と呼ばれています。この記事では、初頭効果と新近効果の意味と、マーケティングへの活用のポイントについて解説します。

ライター:タイスケ|Taisuke
事業会社(日系および外資)でマーケティング歴10年以上。戦略立案など上流から広告やセールスライティングなどの下流までをワンストップで推進できることが強みです。豪州Bond大学でMBAを取得しており経営学にも精通しています。
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目次

初頭効果とは

初頭効果と親近効果

初頭効果と親近効果

初頭効果とは、最初に与えられた情報に強く影響を受ける現象です。人は、最初に与えられた情報を記憶に強く残し、その後に与えられた情報よりも重視する傾向があります。

初頭効果の理由は、脳が最初に与えられた情報を処理する際に、より多くの注意と記憶力を割いているためと考えられています。また、最初に与えられた情報は、その後に与えられた情報の枠組みや基準となるため、より印象に残りやすくなると考えられています。

例:人は第一印象が肝心

初頭効果は、日常生活のさまざまな場面で表れています。例えば、初対面の人と会ったとき、その第一印象がその後の印象に大きく影響するのは、初頭効果によるものです。

また、商品やサービスを売る際にも、初頭効果を活用することができます。例えば、商品のパッケージや広告の第一印象をよくすることで、消費者の購買意欲を高めることができます。

新近効果とは

新近効果(終末効果とも)とは、最後に与えられた情報に強く影響を受ける現象です。人は、最後に与えられた情報を記憶に強く残し、その後に与えられた情報よりも重視する傾向があります。

新近効果の理由は、脳が最後に与えられた情報を処理する際に、より注意と記憶力を割いているためと考えられています。また、最後に与えられた情報は、記憶の終わりに位置するため、より印象に残りやすくなると考えられています。

例:最後が印象に残る映画

新近効果は、日常生活のさまざまな場面で表れています。例えば、映画やドラマを見た後、最後のシーンが印象に残りやすいのは、新近効果によるものです。

また、商品やサービスを売る際にも、新近効果を活用することができます。例えば、商品の説明や接客の最後を印象よくすることで、消費者の購買意欲を高めることができます。

結論:最初と最後はどちらも大切

初頭効果と新近効果は、どちらも重要な効果です。最初に良い印象を与えることで、消費者の関心を引くことができます。また、最後に良い印象を与えることで、購買意欲を高めることができます。

そのため、マーケティングにおいては、最初と最後の両方の効果を意識することが大切です。

マーケティング活用のポイント

Webサイト構成はファーストビューが肝心

Webサイトは、最初に表示されるファーストビューが重要です。ファーストビューで、商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えることで、消費者の関心を引くことができます。

具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

  • 商品やサービスの代表的な画像や動画を大きく表示する
  • 商品やサービスの特徴やメリットを簡潔に説明する
  • 行動を促すCTA(Call to Action)を配置する

購入体験は購入完了後が大切

購入体験は、購入完了後も重要です。購入完了後、消費者に良い印象を与えることで、リピートや口コミにつながる可能性があります。

具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

  • 購入完了までの手続きをわかりやすくする
  • 購入完了後のメールやDMで感謝の気持ちを伝える
  • 購入後のアフターフォローを充実させる

まとめ

初頭効果と新近効果は、マーケティングにおいて重要な効果です。最初と最後の両方の効果を意識することで、消費者の印象に残り、購買意欲を高めることができます。