マーケティングの仕事は、商品やサービスの認知度や売上を向上させるための活動全般を指します。
近年では、デジタルマーケティングの普及や、消費者の多様化などにより、マーケティングの重要性がますます高まっていますので、キャリアの選択肢として考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、マーケティングの仕事内容、やりがい、大変さ、働き方の選択肢などについて解説します。
この記事では以下のような方を対象にしています。
- マーケティング関係の仕事に興味がある
- マーケターとしてのキャリアのやりがいや大変さを知りたい
- マーケターとしてのキャリアの選択肢を知りたい
ライター:タイスケ|Taisuke
事業会社(日系および外資)でマーケティング歴10年以上。戦略立案など上流から広告やセールスライティングなどの下流までをワンストップで推進できることが強みです。豪州Bond大学でMBAを取得しており経営学にも精通しています。
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目次
マーケターの仕事内容
マーケターの仕事は主に以下のようなものです。もちろん、その業界や企業、ポジションによっても異なりますので、あくまで代表的なものとして捉えてください。
- マーケティング戦略の立案:マーケティング戦略とは、商品やサービスのターゲットや競合分析、プロモーション施策などを定めたもの。マーケターは、マーケティング戦略を立案し、実行していくことが主な仕事です。
- 市場調査のディレクションと分析:市場調査とは、商品やサービスの市場規模や競合状況などを調査すること。マーケターは、市場調査をディレクションし、分析結果をマーケティング戦略に反映させます。
- 商品開発のディレクション:商品開発とは、新しい商品やサービスを企画・開発すること。マーケターは、ユーザーのニーズを把握し、商品開発をディレクションします。
- 広告やWebサイト制作のディレクション:広告やWebサイト制作は、商品やサービスの認知度や売上を向上させるための重要な施策です。マーケターは、広告やWebサイト制作をディレクションし、効果的なプロモーションを実現します。
- 社内外の関係各所の調整:マーケティング活動には、営業や販売、開発などの社内部門や、広告代理店などの外部パートナーとの連携が欠かせません。マーケターは、社内外の関係各所を調整し、円滑なマーケティング活動を推進します。
マーケターのやりがい
私筆者個人も10年以上マーケティングの仕事に携わっていますが、マーケターの仕事にはたくさんのやりがいがあります。
自分で企画したもの(商品や広告)が形になる
マーケターは、マーケティング戦略や商品開発、広告などの企画を担当します。自分の企画したものが形になり、世の中に出回ったときは、大きなやりがいを感じるでしょう。
売上などの数字成果がわかりやすい
マーケティング活動の成果は、売上や認知度などの数字で表されます。自分の施策が売上に貢献したときや、認知度を向上させたときは、数字で成果を把握できることがやりがいとなります。自分が企画した広告が、交通広告として出た時は思わず写真を撮ってしまいました。
自分で分析しアイデアを考えるのが面白い
マーケターの仕事は、データ分析やアイデア発想が欠かせません。自分で分析したりアイデアを考えたりするのが好きな人にとっては、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
マーケターの大変さ
どんな仕事にも大変なことはつきものです。マーケターの仕事にも、もちろんあります。
数字に追いかけられるプレッシャー
マーケティング活動の成果は、売上や認知度などの数字で表されます。そのため、マーケターは常に数字に追われるプレッシャーを感じるでしょう。事業へのインパクトが大きな重要なポジションであるが故に、経営層からの期待、そしてプレッシャーが大きいのは当然ともいえます。
関係者が多く板挟みになることも
マーケティング活動には、営業や販売、開発などの社内部門や、広告代理店などの外部パートナーとの連携が欠かせません。そのため、マーケターは関係者が多く、板挟みになることも少なくありません。
意外と地道で泥臭いタスクは多い
マーケティング活動には、データ分析やアイデア発想だけでなく、地道なタスクも多いのが現実です。資料作成やデータ入力、関係者との調整など、ルーティンワークに追われることも少なくありません。
マーケターとして働く選択肢
マーケターとして働くには、大きく分けて以下の4つの選択肢があります。
事業会社でマーケティング担当
事業会社でマーケティング担当として働くと、自社商品やサービスのマーケティングを担当することができます。そのため、自社商品やサービスの成長に直接貢献できるというやりがいがあります。また、事業会社で働く場合は、社内外の関係者との連携が欠かせません。そのため、コミュニケーション能力や調整能力を身につけることができます。
メリット:
- 自社商品やサービスの成長に直接貢献できる
- 一つの事業や商品について深く理解し業務をマネジメントする経験ができる
デメリット:
- 一定の業界に知識とスキルが偏る可能性も。良くも悪くも狭く深い知識に
広告代理店
広告代理店で働くと、さまざまな企業や団体のマーケティングを担当することができます。そのため、さまざまな業界や商品・サービスに触れることができ、幅広い知識やスキルを身につけることができます。また、広告代理店は、マーケティングの専門家集団です。そのため、マーケティングに関する知識やスキルを体系的に学ぶことができます。
メリット:
- さまざまな業界や商品・サービスに触れることができ、幅広い知識やスキルを身につけることができる
- マーケティングに関する知識やスキルを体系的に学ぶことができる
デメリット:
- クライアントの要望に応えるため、自分のアイデアが採用されないことも多い
- 様々な業界に携われる可能性がある分、知識と経験が深まらない可能性も
- 残業や休日出勤が多く、ワークライフバランスが取りにくいこともある
コンサルティングファーム
コンサルティングファームで働くと、さまざまな企業や団体のマーケティング戦略の策定や実行を支援することができます。そのため、マーケティングの専門家として、さまざまな企業や団体の成長に貢献することができます。また、コンサルティングファームは、マーケティングの最新トレンドやノウハウをいち早く取り入れることができます。
メリット:
- マーケティングの専門家として、さまざまな企業や団体の成長に貢献することができる
- マーケティングの最新トレンドやノウハウをいち早く取り入れることができる
デメリット:
- クライアントの要望に応えるため、自分のアイデアが採用されないことも多い
- 広告代理店と同じく様々な業界に携われる可能性がある分、知識と経験が深まらない可能性も
- 残業や休日出勤が多く、ワークライフバランスが取りにくいこともある
フリーランス
フリーランスとして働くと、自分のスキルや経験を活かして、さまざまな企業や団体から仕事を請け負うことができます。そのため、自分の裁量で働き方やキャリアをコントロールすることができます。また、フリーランスは、さまざまな業界や商品・サービスに触れることができ、幅広い知識やスキルを身につけることができます。
メリット:
- 自分のスキルや経験を活かして、さまざまな企業や団体から仕事を請け負うことができる
- 自分の裁量で働き方やキャリアをコントロールすることができる
- さまざまな業界や商品・サービスに触れることができ、幅広い知識やスキルを身につけることができる
デメリット:
- 収入が安定しないことも多い
- 営業やマーケティングなどの業務に加えて、経理や事務などの業務も自分で行う必要がある
まとめ
マーケティングの仕事は、市場価値も高くやりがいに溢れるとても魅力的な仕事です。一方でハードな側面もあるので、自分の志向や適正を考えながらチャレンジしてみることをオススメします。